広瀬和紙(ひろせわし)
【所在地】 島根県能義郡広瀬町  
【主製品】 三椏紙・楮紙・雁皮紙・わら半紙
山陰の安来節で知られた安来市に続く広瀬町は、その昔、月山富田城が尼子三代の居城として知られ、山中鹿之助幸盛の物語や史跡に富み、付近には清水寺や足立美術館、さぎの湯温泉など風光明媚な景勝の地です。 広瀬藩の産業奨励の時代から由緒ある地方製紙業は300余年の変遷を経て、明治年間には盛況を極め、障子紙、中折紙、ことに出雲の藁半紙は書道用紙として全国的に知られ、名声を博したものです。しかし、大正時代に機械抄紙の進展によって、次第に衰退の一途をたどりました。 こうした時代に、島根県八雲村の重要無形文化財に指定された安部榮四郎氏が、昭和6年6月、柳宗悦師との面接を契機に、切磋琢磨しついに出雲民芸紙を創作しました。 広瀬町下山佐で代々紙業を営む長島勲氏が、昭和36年より12年間、安部榮四郎氏の指導を受け、純粋な和紙制作を志し、48年5月より多年の念願であった「広瀬和紙」の製作を始めました。
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