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雄物川の豊かな水は河原の土壌を肥やし、良質のコウゾを育て、湧き水にも恵まれて、睦合(むつあい)周辺は古くから紙漉きが盛んでした。大正になっても十数軒が紙を漉いていた当時の石碑が残っています。
現在1軒となってしまいましたが、毎年12月から翌年3月までの農閑期に紙を漉いています。
最近は、圃場整備が進むにつれて水の汚れがひどく、湧き水の流れは汚くて使うことができなくなりました。さらに合成洗剤など生活排水がたれ流しされ、自然と調和してやってきた暮らしは、時代からはじき出され、今は水道水を使って紙を漉いています。 |
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