染もみ紙は加工用として多く使用するので、薄口の紙から厚紙まであって、生抄きの紙と同じく地元産(綾部市)楮を主原料とし、黒皮をけずり表皮や小さなキズを取り除きます。白皮に仕上げた原料を12%〜15%のソーダ灰にて約2時間煮熟します。その後水洗いし打解し叩解をして紙素とします。無地の染紙は紙素のまま水槽にて染色をしますが(草木染や化学染料等による)最近は草木染は少なくなっています。染め上がった紙素は色止めを行ない水洗いをして染紙素となります。紙漉きは他の紙と同じ工程で仕上げます。その後防水加工と共に手もみを行ない、陰干しをして乾燥しアイロンを当て紙を調整します。 |